おはなしのおはなし story 4 ~ おはなしの世界

 

やまの樹家からはじまるおはなしの世界

登場する人や動物さんの家のイメージがまとまりつつあります。

2017年1月画 おかえりなさい、男の子はいろんな面白いものをたくさん抱えてかえってきました。心の中では、いろんな楽しいアイディアがふくらんでいてワクワクです。そんなイメージでようやく少し形になってきたなあという絵です。この家には、かわいい動物さんがたくさん来て、おいしいごはんを作ってくれますよ。

 

自分でかんがえてきたお話を絵にしていくのは、実際に家を建てたり、大きな村や山を自分で作るみたい。このおはなしには、山にあるおばあの家と谷にあるおじいの家、それからごめたんの書庫のある世界へ行く入り口、

 

(2012~)大きな木によじ登ったり、ツリーハウスそのものが大きくどっしりと建っているイメージで、絵本っぽい絵を目指しました。何度描きなおしても納得できなくて、形にしなくてはという思いで、立体物を思いたちディオラマを作りはじめました。実際に立体にすれば、バランスや構造をもっと考えることができると思ったのです。

 

このおはなしでは、おじいのたにの石家とおばあのやまの樹家、とごめたんの書庫が軸になります。おじいの家を今考えている段階ですが、できれば、そちらも模型を作りたいです。お魚や草木や石が、私をおはなしの世界に引き込んでいきます。観たことのない景色を求め、しかもその中で暮らしたいなあという思いから作り始めました。フンデルト・ヴァッサーさんのいろんな家とか建築見てきて、こんな家があったら面白いなあって思って描いています。

この家、どんなふうに作ったか?はポチしてください。
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この家のおばあちゃんを描き起こすために何度か描かせていただいたモデルさんがいます。出展のときにお会いした作家先生で、ミステリアスなブラックのすてきなドレスをお召しになっていたのが印象的だったのでスケッチをさせていただきました。実際はすごくスマートで素敵な自立した女性。牧歌的な場所で、驚くほどおしゃれな生活をしている方は実は多いなあ、と最近思うことが多いので、独得なセンスを持っている高齢な女性のエッセンスがほしかったからです。一方、おはなしのおばあは、不思議な動物たちと暮らす人です。ちょこまかと動くしゃべらない小さなおばあちゃんです。私自身おばあちゃんに近い年齢になってきたので、私や他のおばあちゃんたちの要素も加えて、アクティブばあちゃんになりそうです。ストーリーの中で、おばあちゃんは、おおむねごめたんの家にいます。おじいは大きな人たちのお世話をする谷の家に住んでいます。おじいとおばあは、元気ですから、ユニークな仕事をしていて、別々の家に住んでいます。

(2018.1更新)

おはなしの中では、登場する動物さんやいろんな人たちの世界はどんなかしら。どんなところに住んでいるのかしら、イメージして描いていくのか、日々、ぼんやりと想像したり、描いてみたり。どのように絵本の中で描写するのか、それはそれは楽しい作業です。


3人の大きなひとたち


大きな手のママと

足の大きなパパと

たびのひと

大きな手のママは、手のひらに小さな生き物を隠しています。歌をうたってくれるこの生き物は、遠くの雨雲を喜ばせているよ。そして、大きな手で、ごめたんの書庫のある家もつくってくれます。大きな足のパパともう一人。3人の大きなひとは、シュバルさんのお城に立っていた、3人の大きな人からイメージ。

 
 
大きな手のママのために手のデッサン
大きな手のママのために手のデッサン

「シュタイエルマルク州ブルマウ」

・・・というところ。

この村の設計プランを立てたのは、日本でも大変有名な芸術家の、フンデルト・ヴァッサー氏です。日本にも某テレビ局にオブジェが、大阪にゴミ焼却場が作られたことは話題になりました。大変特徴的なアートと、建築を手がけたこのヴァッサーさんの美術館は、ウィーンにあって1996年5月立ち寄ることができました。多少交通の不便な場所にあるので、少し余裕のある旅行でないと立ち寄れないかもしれません。このときは、私は夫と一緒だったので、余計な不安はありませんでした。

 

市営住宅も有名です。アパートメントのいたるところから木々が生えて、鳥のさえずりがする面白い建物です。私は、市営住宅の観光センターと美術館には訪れることができました。そこで見たジオラマのユニークな村や町に見入ってしまいました。

 

「世にもユニークなリトグラフ風の絵画が並んでいる。色の使い方も個性的で強烈、(中略)3階の一番奥にヴァッサーの村の立体モデルがあった。山や川を切り開いて平らにならして建物を建てるのではなく、丘陵地帯の起伏を生かして家々がうまく溶け込んでいる。家は、住む場所であると同時に屋根の上は、歩いて越えるための丘ですらある。フンデルト・ヴァッサーハウスからうっそうと茂っていた、木々とさえずる鳥の意味が分かったような気がした。」

私は、このときの驚きの感覚を忘れることができずにメモに残しました。そして、15年以上もたってから、大きな重たい作品集を日本で買いました。おはなしの家は、この時の記憶がまずありました。私は年賀状に同じような家を、毎年干支を変えて描いていたことがあり、一度きちんと描きおこしたいと思ってました。有名なウィーン郊外のごみ焼却場にも行ってみました。路面電車を乗りついで、行けるところまで行ってみましたが、徒歩でもかなり時間がかかりました。間近に近づくことはできず、途中で断念して引き返しました。建物全てをしっかりと見ることはできませんでしたが、橋の上から、遠方ながらしっかりと観ることができました。あの特徴的な煙突は、かなり遠くからでも、はっきりとよく見えるのですが。

その後、ヴァッサーさんの「シュタイエルマルク州ブルマウ」のその後の写真をGoogle+のサークルの方の投稿で観ることができました。シェアさせてもらっていました。作品集で観たときより、木々が茂っていて、素晴らしい村が出来上がっています。未来に夢が完成していく想像力の素晴らしさに感動してしまいます。

なんだかとてもうれしくて、ホロッとしました。 2013.8.31 



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